フリーターと化して今やっと自分が底辺にいる事を知る。その18

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中国人のボード屋さんは二人共イケメンで、歳は僕とあんまり変わらないぐらいだったから仲良くなるのが早かった。

 

池袋の外も中も一面雪景色

 

ボード屋さんが入ってきたぐらいから現場の雰囲気がぐっと変わってきた。

 

軽鉄の下地に石膏ボードを貼り付けていく時に、もちろん壁の面積はすべてが左右対称ではないから、いびつな下地部分はボード側の形を加工して貼り付けて行かなくてはならない。

 

その時に必要なのがボードを細かく切るもの、ボード屋さんが持っていたのは石膏ボードカッター。

 

軽鉄屋さんが持ってたのは電動ノコギリだった。

 

 

石膏ボードって表裏面の皮が付いている状態だとそんなに顔色は悪くない。

 

でもボードの断面から見える白い石膏が粉塵となって空中に流れ出した瞬間、顔色が変わってくる。

 

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ボード屋さんと軽鉄屋さんがボードを細かく切り出したら、もうあっという間に外の池袋と同じで現場も一面雪景色、ボード屋さんのと軽鉄やさんの施工期間が終わるまではずっと僕らも粉塵と隣り合わせだ。

 

もう顔も身体も鼻の中まで全身真っ白になる、作業している職人さん本人も堪らないらしい。

 

毎日石膏ボードの粉塵と戯れているはずのボード屋さんの鼻から、鼻水がビヨ〜ン!!って出てきて思わず心の中で笑ってしまった。

 

僕は現場に履き古したスニーカーを履いて行っていて、この靴は新卒で入社した会社を辞めた時に買ったものだったが、元々白地だったこともあり、もう現場で使う頃には表面に汚れが付いて灰色になっていた。

 

レザー製だったのでそこそこいい値段がしたが、もう汚れてるし現場用にしようと持って行った靴がこのボード粉塵のおかげで真っ白になったw

 

決して新品に戻ったわけではないが、汚れの上から白い粉塵がこびり付いて、見た目は新品同様に真っ白に蘇ったのだ。

 

1万円の価値

 

彼らの片言の日本語は、専ら池袋にある行きつけのディーブなお店の話だった。

 

「本番ありで10,000円だよ!?安くない?!」

 

とボード屋の兄さんに聞かれて、

 

「それは安過ぎるよ」

 

とは答えていない。

 

むしろ、残預金が10,000円になった僕は反応に困った。

 

その10,000円があれば2週間、いや今の僕ならもっと生き延びられるからだ。

 

昼は表参道のランチ、夜は切り餅

 

フリーターを始めてから、外食は基本的に安いファストフードと決めていた。

 

マクドナルドのチキンクリスプと水、松屋の牛丼並と水、それでも外で食べられるだけ贅沢だと思える自分がいた。

 

それが新しい会社に入った途端、上司に連れられてとはいえ700〜1,000円もするランチを毎昼食べることになった。

 

それがこの人たち(サラリーマンたち)は普通なんだろうけど、僕からすると普通じゃない。

 

もう、それぐらい僕の金銭感覚は貧乏暮らしによって研ぎ澄まされていた。

 

コンビニバイトをやってた時は、夜18時には上がれるのでそこから中板橋にある老舗の八百屋で18円のえのき茸(今思えば大丈夫??)とか買って鍋にしたり、そのままフライパンで焼いて醤油を掛けて食べていた。

 

まとまったお米(5kg)を買う金がない時は、まるしげで餅のパックを買って食べた。

 

思ってたより案外餅って安いし、湯どうしするだけで食べれるのでお米を炊くより時間も手間も掛からなくて本当に便利だ。

 

 

味付けは自由自在にできるから、湯どうしに醤油と砂糖を掛けてもうまいし、飽きたら今度は焼いて醤油を掛けて食べてもいい。(焼き海苔は高いからカット)

 

自分の周りの人のほとんどが、昼同じように表参道のランチを食べている僕がまさか夜は切り餅を食べて凌いでいるなんて思いもよらなかっただろう。

 

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