フリーターと化して今やっと自分が底辺にいる事を知る。その10

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渋谷で待ち合わせしていたはずの師匠から連絡があって、「サイハンくん、今日やっぱ新宿でもいいかな?」と。

 

「新宿でも大丈夫です」とLINEを返して急いでJR山手線で新宿に向かいました。

 

渋谷から3ヶ月ぶりの新宿へ

 

駅に着くと、JR新宿駅の東南口を降りたところの広場に師匠は居ました。

 

 

数ヶ月ぶりに会った彼は、割と元気そうで安心しました。

 

「お疲れっす、あれからどうですか?元気にやってるかい?」と師匠に言われて、

 

「はい、今は2週間ぐらい休み無しで働いています(笑)」

 

「え?マジで?身体大丈夫なの?w」と驚く師匠。

 

「思ったより身体は全然大丈夫ですね、どちらかと言えば財布の方が心もとないので(笑)」

 

僕は今、コンビニのアルバイトをメインでやりつつ、その休日に日雇いバイトを入れて何とかお金のやり繰りしていることを師匠に伝えた。

 

実際にこの日も2週間ぶりの休暇だった。

 

今は毎日働いてもそこまで苦になってはいない。だって働かなきゃこのままだと家賃も払えなくなってしまうし、東京に居られなくなっちゃうという緊張感があるからだ。

 

そんな中で、仕事がなくて何もしなくていい日、逆に言うと何をしてもいい日って良いものだ。

 

またこんなに全然違って、なんて清々しい日なんだろうと、ひんやりとした冬の空気を吸いながら思った。

 

新宿は懐かしいというよりか、つい3ヶ月程前まですぐそこの歌舞伎町にいたわけで、自分の中でまだ何か気持ちの整理ができていないところもあったし、お店の人とかに会ったら気まずいだろうな、という気持ちもあったので本当のことを言えば新宿にはあまり顔を出したくなかった。

 

「あぁ、それは大変だね・・・忙しくても体調管理だけはしっかりしなきゃダメだよ」

 

「そういえば、あの例の女はやっぱりネットワークビジネスでした!」と彼に伝えると、師匠はやっぱりね!というような顔をして笑っていた。

 

これからホストをする子に出会う

 

これは本当に偶然だったが、この日師匠の連れでこれからホストをやるつもりだという年下の子(当時21歳ぐらい)を紹介された。

 

「サイハンくん、この子はこれからホストやるんだってさ、良かったら色々案内してあげてよ?」と師匠に言われた。

 

今はただのフリーターなのに、3ヶ月前までホストだった自分に急に後輩ができたような気がして、初対面のこの子に何かしてあげなくちゃ!という気持ちが湧いてきた。現役の時に使っていた服屋とかを一緒に2人で巡った。

 

 

「このお店の服は格好いいし思ったより安く買えるから、売れるようになるまではここで買うと良いと思うよ」

 

彼はハンサムだったが、どちらかというと幼い顔立ちだった。これからお金持ちのおば様方に大層可愛がられるかもしれない。

 

そんな嬉しいのか悲しいのかは分からない事実が未来に待っているかもしれない彼に、僕は「正直言ってホストは絶対やらない方がいいよ!今からでも遅くないから考え直したら?」とは言わなかった。

 

それは僕にそう言える資格がないような気がしていたし、彼はまだ若いし可能性がある、実際に何事も自分でやってみないと納得できないだろうと思っていたのもあったからだ。

 

それから数年経って、実は最近(2017年現在)、彼と連絡を取る機会があった。

 

彼に当時の事を聞いてみると、「ホントに酷い目にあったよ。。。」と言っていた。

 

当時フリーターだった彼は、あれから4ヶ月間ホストを続けたが芽が出ず、辞めてしまったらしい。(僕より勤務期間1ヶ月間長い、すごい)

 

その後、大学に進学し、英検を取ったり教員免許講習を受講し、来年には教員免許が取れる予定だそうだ。(まだ迷っているらしいが)

 

他人の人生の一部分をはたから見て、どんな苦しい職業であってもその一つの経験が、彼の考え方自体を変えるきっかけになったのかもしれないな、と今しみじみと感じています。

 

 

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