フリーターと化して今やっと自分が底辺にいる事を知る。その6

スポンサーリンク

 

他にも何回か入るだけの日雇い労働もあった。

 

休みの日に何もしないというのは基本的には無しだ。なぜなら休みの日の僕には、お金が限りなく無くて時間があるから時間をお金に変えるしかないからだ。

 

1日でも満足に食べられるように、家賃が払えるように、クレジットカードの利用停止にならないように、ただただ働くだけだった。

 

埼玉の厚紙折りのアルバイト

 

これも埼玉県のある工場の作業員だったが、始めにやり方を丁寧に教えてもらって、ひたすら規格通りの形に厚紙を折っていく仕事だった。

 

多分、何かお歳暮ギフトの箱の内部に使用される仕分け厚紙?なのだろう。

 

僕ら日雇い労働の作業員達は総勢80名程は居る、かなりの大所帯だ。これだけの人数が入る工場だからこのあたりだと結構大きい工場なのだろう。

 

もたもたしていると監督らしき30台後半の女性から怒り飛ばされる。「もう帰っていいから!」と一喝されている若い男性も居る。

 

とにかく無言でもくもくと組み上げていく。もちろん立ちっぱなしなので腰や足が痛くなってくる。

 

あと何枚折っても終わりがない、終わりは終業のお知らせ(終業時間)までだ。

 

無限に積み重なっていく折り紙を眺めては、無限に続く業務をこなす。

 

その工場には最近入ったばかりだという若い女性が居た。マスクをしているが、歳はまだ20代前半ぐらいの可愛らしい女性だ。

 

エプロンを付けて、三角巾を頭に巻いて彼女はもくもくと作業をこなしていく。

 

ある時、彼女が突然口を開いた。「もう帰りたいねぇ〜」と苦笑い。

 

彼女は僕ら日雇い労働者とは違い、その工場で直接雇われているパートらしかった。

 

そんな彼女でさえもそんなことを言うのだから、やっぱり退屈な仕事なんだろう。

 

マックまで約1km

 

「10分前には戻って来てねえ〜!!!」と監督が大声で叫ぶ。

 

急遽休み時間が1時間貰えた。皆、持参の弁当やパンなどを食べ始める。

 

この日は僕はお弁当を作ってきていなかったから、ファストフード店で済まそうと考えていた。

 

ここまで来る時に思ったが、工場を出ると周りにはひたすら道(道路)しかない。コンビニもスーパーも1つもない。(笑)

 

少し地方に行けばそんな所は幾らでもあるのかもしれない。

 

工場の周りを見渡すと、マクドナルドの看板が目に入った。

 

しかしそれは、本物のマクドナルドのネオン看板じゃなくて、マクドナルドまでの距離を示す看板だった。

 

『マクドナルドまでこの先1km↑』

 

マジかよ。。。笑

 

思わず躊躇してしまう距離だったが、本当に周りに何も無いんだから、飯を喰いたきゃマクドナルドに行く他はない。

 

時計を確認すると、休憩時間は後50分ぐらい。

 

10分で向こうまで行って、15分でチキンクリスプを2つ食べる。それからまた10分で工場まで戻ってきて、15分前には準備を始める。よし!そんな流れで行こう!

 

対向1車線ずつしかない田舎らしい道路脇の歩道を早歩きで歩く。頭の中で今日の日当とここまで来る為に掛かった交通費の引き算をしていた。

 

ここの日雇い労働は交通費が出ない。だから実質5,000円程度がこの日の日当なわけだ。

 

食費を考えると5,000円を切るかもしれない。その程度のお金の為に休み時間にこんな1kmを必死で歩いて昼飯を食いに行くのだ。

 

貧乏暇無しとはまさにこのことだ。自分が何か情けなかった。

 

この日雇い労働は、合計2〜3回参加したがそれ以来行っていない。

 

ここでパートで働いていた彼女がまだ続いているのかどうかは知らないけど、僕の性分には合わない仕事だった。

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です