フリーターと化して今やっと自分が底辺にいる事を知る。その5

スポンサーリンク

 

池袋の百貨店のバックヤード日雇い労働はまだ働きやすいし、自宅から近かったので便利だった。

 

でも毎回この仕事に空きがあるわけじゃないみたいで、他の日雇い労働者もちょっと楽しい事のあるこの仕事を希望する人は多いようだった。

 

毎週この仕事があればメインで入りたいけど、案外すぐに埋まってしまうこともあって毎週ここで定期的に働くことは難しい。

 

他にも幾つか探してみると、埼玉県の新座市にある工場が見つかった。時給は780円。

 

池袋と比べるとちょっと物足りないが、割りと長時間働けて体力的に楽な業務内容だったので、ここも何回か入ることがあった。

 

きっとみんな誰かの役に立てるはず

 

日雇い労働を始めてから、コンビニバイト以上に感じるものがあった。

 

新卒で会社に入社することは新卒社員にとってはゴールドチケットだとは思う。しかし、その道しか自分の人生には生き方がないというと、そういうわけではない事にやっと気付いた。

 

新卒で入社した会社で頑張れなかったら、その人はその後の人生は一生頑張れないのか?それは違うと思う。

 

確かに僕は会社の先輩が言っていた通り、とんでもない生活をするようになったけど、それでも僕はまだ生きているし、生きている限りこれからもっと頑張れるはずだ。

 

新卒の会社を辞めた時の先輩からの扱いを見ても、もう僕はどこに行っても駄目なんだな、もうただの役立たずなんだな、という気持ちを感じることも少なからずあった。

 

でも今になって思えば、絶対にそうだというわけでもないと思う。世の中にはどんな役立たずでも何かしら働ける環境はあるんじゃないか、僕がその一つの例だと思う。

 

新卒で入社した会社で人間関係が上手く行かなくなって、自己都合退職。そのあと夜の仕事をしてみたものの上手く行かずに3ヶ月で辞める。それから1〜2ヶ月の間、何もしたくなくなってニートだったタダの人間失格だ。お金が無くなったからニートを辞めざるを得なくなって今のフリーターに至っただけの話だ。

 

それで今は、訪れた事のない埼玉の奥地で、なぜかAGF(味の素ゼネラルフーヅ株式会社)のお歳暮用のマキシム贅沢スティックコーヒーギフトの箱詰め作業をせっせとやっている。

 

q?_encoding=UTF8&ASIN=B00OJ71RBQ&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=freehey-22 フリーターと化して今やっと自分が底辺にいる事を知る。その5q?_encoding=UTF8&ASIN=B00OJ71RBQ&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=freehey-22 フリーターと化して今やっと自分が底辺にいる事を知る。その5

 

周りに5人同じように箱詰めをしている僕より若い男性が2人、一方で年配の男性も3人。

 

この職場に若い若くないは関係ない、皆どこから来ているのかは知らない。でも、皆稼ぎたいからここに来ている。

 

ただただ休憩のベルが流れるまで、終業のお知らせが流れるまで無心に無言で箱にスティックを綺麗に詰め続ける。こんな面白いシチュエーションがあるか。

 

世の中には、こんな仕事も有るんだな、と思った。というよりか今まで知らなかった。

 

僕も今までニートで働いて無かったけど、そんな人間でもこうやって何かしら人々の役に立つ仕事にあり付けるんだな(やり直させてもらえるんだな)と思った。

 

ベルトコンベアに合わせて急げ!

 

工場内の隣の部屋では、フィリピン人の女性たちがせっせと僕らが作ったスティックの箱詰めを完成系(出庫する為の状態)に更にダンボールに詰め込んで、ベルトコンベアに載せていく作業を行っていた。

 

こっち側を手伝うこともあったが、やはりより繊細さが必要とされる。(だから女性に任せているのかな?)

 

もちろんどんな仕事でも始めは初心者、彼女たちに手取り足取り教えてもらう。彼女達はとても優しい。

 

でも時間にはタイトな職場で、1日の出荷数が物を言うようで常にスピードを意識している。ベルトコンベアの稼働を停めたら工場の次長から叱られる。

 

休憩のベルが鳴ったら、彼女達は我急げとベルトコンベアのある部屋から出て行き、持参の鞄からお菓子を取り出しては皆で分け合って食べていた。それが工場勤務の彼女達の唯一の楽しみのようだった。

 

僕はコンビニバイトの休みの日に日雇い労働を繰り返して、日給をひたすらに貯め続けた。

 

コンビニバイトがない日はどこかへ日雇いへ出掛ける日々、休み無しで2週間以上働き続けることもあった。その時は何とも思わなかった。もらえる日給だけでなく、この行動が自分がこれから生きる為に必要だったからだ。

 

気が付けば、季節は11月が終わりを迎え、もうすぐクリスマスがやってこようとしていた。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です