私は皆がやるように上手くサラリーマンできなかった!

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私は、生まれ育った大阪から東京に上京就職して1年3ヶ月で新卒社員生活に終止符を打ちました。

 

だからって別に特別でも何でもないです。

 

辞める人なんて入社前の研修期間中にでも居たし、同じ部署でも入社してから1ヶ月経たないうちに持病とか何とかで辞めちゃう子も居ました。

 

そう考えると、1年3ヶ月もよく保った方だなぁ〜!なんて逆に今思い返してみても思います。

 

でもその後、

 

辞めてからこんな生活するとは思ってなかった!ってぐらいの生活が待っていました。

 

ここから、サラリーマン時代と違って、自分の周りの世界が目まぐるしく変わっていきます。

 

敷かれたレール

 

翌日は遅々に目が覚めた。

 

(あ、そうか。今日も休みなんだっけ・・・)

 

すぐに自分の置かれている環境を理解した。

 

そう、私はニートなのだ。

 

誰からの干渉も受けない、ただのニートだ。

 

時計の針はもう10時を指している。

 

(さーやることないけど、そろそろ起きようか。)

 

家族には会社を辞めたことは話していなかった。

 

話しても心配されるだけだし、面倒くさい。

 

昨晩は遅くまで、かおりやまさみと渋谷で飲んでいた。

 

初めは仕事を辞めたことを慰めてくれていたかと思いきや、

 

「サイハンくん、こないだ貸した本全部読んでくれた?」

 

「え?いやまだだよ、だってあんな分厚いじゃん。まだ時間かかるよ笑」

 

「そっか!読んだら感想とか教えてね?」とかおり。

 

やたらと俺に金持ち父さん貧乏父さんの本を早く読めと急かしてくるのだった。

 

「今度は先生にお願いしに行こうね!」

 

(先生?一体誰のことなんだ?)

 

ワインもそこそこ入ってきてるし、かおりの話の展開が早すぎて何の話かも分からない。そろそろ引き上げよう。

 

「じゃあサイハンくんまたねー!気を付けて帰ってね!」と改札口でかおりとまさみが手を振る。

 

私も「はーい!ありがとう!」と手を振って渋谷から山手線の電車に乗り込んだ。

 

気だるい身体を起こすと、冷蔵庫から冷凍の食パンを取り出した。

 

今日はどこ行こうかな。。。

 

この日も私は渋谷に向かった。

 

はたまた昨日来たセンター街をぼうっと歩いた。

 

もう死語だと思われる、顔をガングロにしてダボダボのルーズソックスに制服を合わせたガングロギャル達がプリクラ館前でたむろしている。

 

正直今から当時を振り返ってみると、一番精神的に辛かったのは退職して翌々日のこの日だったのかもしれない。

 

というのもやはり、

 

2日前まで遅くとも午前8時頃には自宅を出て、8時半頃には会社に着く生活。

 

そしてあっという間に昼間になり、またあっという間に夕方が来て、いつの間にか定時20時になったので帰社という流れだったわけである。

 

翌日はともかく2日間の平日休みはいよいよニートが現実味を帯びてきた形になる。

 

スーツを来てせかせかと歩くサラリーマンや、オフィスカジュアルで財布を片手にコンビニに入っていく女性達と、私との間に目に見えない壁があるような気がしてくる。

 

平日に私服を着て街中、特にビジネス街を前を向いて歩くことが何か恥ずかしく思う気持ちがあった。

 

これは、退職する前からある人に聞いていた現象だったが、それを身に染みて実感していった。

 

この1年と3ヵ月の流れから、ある意味解放されたというべきなのか、敷かれたレールから外れてしまったのか?

 

これは自分でもこの時は分からなかったが、時間に関しては無限というなんとも言えない感覚に慣れなかったのを今も覚えている。

 

時間は無制限と言えるほどある世界、そして時期にそれに付随する世界も知ることになる。

 

またそれだけではなく、ひしひしと感じ始める社会から隔絶されたような気持ちが出てきた。

 

実は、僕が退職する約3ヵ月前にある一人の先輩が会社を自己都合退職していた。

 

彼、酒井は北海道出身で、退職してからは地元で地域発展の為に公務員になりたいというのが彼の思いだった。

 

国の試験を受けるとは聞いていて、実際にどういうことをするのかまでは詳しく知らなかった。

 

彼はちょうどこの会社を2年勤めて退職し、そしてすぐに地元へ帰っていった。

 

彼の退社日の1週間ぐらい前から、頻繁にランチに行った。

 

退職前日には僕の家の近くの居酒屋に行って、その後カラオケに行った。

 

彼は歌を立って歌うスタイルなので、ボックスの中で私も同じように立って歌を歌った。

 

前から見ると、真っ直ぐな目に一文字にしっかりと結んだ口元、バリバリのビジネスマン風で普通にハンサム。

 

しかし、後ろから見ると少し猫背で必死で歌を歌っている彼はまだ幼く見えた。

 

今年26歳になる彼は私とほとんど変わらない、言ってみれば大学生のような身振り手振りだったのだ。

 

夜中まで普通にはしゃいだり、しょうもないネタで盛り上がって、私自身もまた大学生に戻ったような気になっていた。

 

まずは情報商材マンのカモになる

 

会社を辞めてから、まずはこれはやろうと思ってたことがある。

 

それは、なんとブログだった。

 

会社を辞めた翌日から書き始めたブログ。

 

僅かな文字数しかないものだったけど、当時の私にとっては精一杯の文字数だった。

 

しかも何を書けばいいか全然分からなかったが、直感的に今23歳のこの瞬間に思う気持ちを大切に書き残しておいた方がいいなと思って書いた。

 

サラリーマンをしていた時にもアマゾンせどりの本とか買ったこともあるし、ネットビジネスについて少し調べたりしていた。

 

そんな時、ネット起業家と呼ばれる人物達を知ることになる。

 

ネット起業家と呼ばれる彼らの多くは情報商材を取り扱っている。

 

この情報商材は名前の通り、情報を商材として販売しているわけだ。

 

情報ってどんな情報なんだろう?とネットビジネスに疎い私は素朴に思った。

 

いわゆる毎月10万円稼ぐ方法とかその類だ。

 

毎月コンスタントに10万円稼げる方法があるなら、皆んなが知りたい。そう思うはずだ。

 

それをリアルな現実世界じゃなくて、ネット上だけでひっそり販売する必要があるのか?

 

本当に10万円絶対稼げるならコソコソしてないで、池袋の道端ででも販売すればいいのにと今なら思う。(ホームレスの皆全員が買ってくれる)

 

稼げるマインドを育成するLINEのグループに入る為に10万円とかもあった。

 

もはや何でもアリの世界なんだなって当時の私は思った。

 

そういえば会社を退職してからちょうど最初で最期の給料日が過ぎていた。

 

銀行口座を見ると残高は80万円程。

 

女も居なければ、遊ぶ幼馴染も居ない。

 

自炊がメインで、嗜好はワインと一服以外は何もやらない私には1年3ヶ月でそこそこ貯金は貯まり始めていた。

 

でもここで会社を辞めてしまったから、収入がない。何か考えないといけない。

 

でも何をやればいいのかわかんない。だからこのネット起業家達から何かヒントを得ようと考えた。

 

今自分が継続的に続けられていること、会社を辞めた以上はブログしかない。

 

ブログを頑張っていきたい。しかし方向性が分からない。

 

そこで手当たり次第にネット起業家の無料コンサルティングに登録してみる。

 

メールボックスに色んなメールが届いたけど、どれもパッとしないものばかり。

 

ネット起業家なんてそんなもんか。

 

布団にくるまってうとうとしていると気付いたら寝てしまっていた。

 

明くる日は、飯田橋駅のカフェで本を読んでいた。

 

 

(ニートにランチは贅沢だ、アイスコーヒーだけにしよう)

 

一杯のコーヒーをチビチビ飲みながら本を読んでいると、電話が鳴っている。

 

パッと画面を見ると見たことない番号からだ…誰だろう?

 

小声で「はいもしもし…?」と出ると、

 

「どうも!わたくしコンサルタントの深田と申しますが、サイハン様のお電話で宜しいでしょうか?あと今大丈夫でしょうか?」

 

「…はい?大丈夫です」

 

「先日ご連絡頂きましたコンサルティングの件でご連絡差し上げました。コンサルティングのご予定日をお伺いしようと思いまして。。。」

 

(ネット起業家か!)

 

「コンサルティングのお日にちはいつが宜しいでしょうか?」

 

(おう!いつでも行けるよ!だってニートだもん!)

 

とはもちろん言わずに、「そうですねー今週の土曜なら予定はありませんので合わせられると思います」

 

「そうですか!土曜日でしたら新宿の京王プラザホテルのラウンジでお話できますか?」

 

「分かりました!」

 

「一応、連絡手段としてFacebook教えておいてもらえますか?」

 

これで土曜日にネット起業家と会う約束が出来た。準備も何もないし、今自分がやり始めていることだけ伝えればいいかな、なんて思っていた。

 

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