日本と中国圏、現代デュアルスタンバイスマホの使い方の違いにも表れているデュアルSIM文化の起源とは?DSDS、未来のDSDAと格安SIMの完全通話定額制で考えた事をまとめてみる!

SIMとmicroSDを取り外しやすいスロット

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アンニョン、セキタンです!

 

日本と中国のデュアルSIM文化(DSDSの発達過程)の起源、また両国の現代DSDSスマホの使い方の違いについて、考えたことをまとめてみたいと思います。

 

中国でSIMが2枚挿せる端末が必要だったワケ

 

広大な土地を持つ中国では、地域によって電波が入らないSIMカード(例えでAとします)が有って、別のSIMカード(例えでBとします)を使うと通信できる地域がありました。

 

逆も然りでBのSIMカードだと通信できない地域で、AのSIMカードだと通信ができる地域がありました。

 

中国ではそんな時に、1台の端末で2枚のSIMカードが地域によって使い分けることができて、それぞれの通信を補完し合えたら、、かなり便利じゃね?!

 

というような理由で、日本より早く2枚のSIMカードを同時待ち受け利用できるDSDS(デュアルスタンバイ)端末が発達してきたと考えられます。

 

確かに広大な陸続きな中国大陸でもデュアルスタンバイが出来れば、その地域で電波が拾えるSIMを1枚でも挿してさえいれば、いちいちSIMカードを切り替える必要も無くなります。

 

また、2枚のうち1枚のSIMカードだけでも通信ができる地域に入れば、自動的に電波を拾うこともできます。

 

ただし、これはあくまで4Gまたは3Gまたは2G+2G固定方式、つまり片方が2Gに固定された端末でした。

 

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4Gまたは3Gまたは2G+片方2G固定式のHTC Desire 728 dual sim。一応2Gが使える海外ではDSDSスマホと言える。

 

まずそのまま日本に持ち込んで無線利用した場合、日本の現行法に触れる可能性もあります。

 

それ以前に、2000年代後半〜2010年代前半に日本でiPhoneを代名詞とするスマホの人気が出だした頃、2012年3月末でdocomoがサービス提供するmova(日本でいう第2世代移動通信システム)が停波となった為、日本で2G(第2世代移動通信システム)が既に廃止されてしまった以上、日本列島に住む日本人達が直接的に片方2G固定式デュアルスタンバイの恩恵を受けるものではなかったと想定されます。

 

そんな地域的な通信環境のしがらみも、両国の2SIMカード文化の起源の違いを生み出した可能性が高いです。

 

現代DSDSスマホは4G+3G対応にまで発達

 

さて、ここで近年発売されているスマホを見てみましょう。

 

香港の先達廣場などで販売されている海外版スマホを見てみると、XiaomiやSAMSUNGなどのスマホメーカーの端末で、隻卡隻待(双卡双待と同じ意味)のPOPが付けられて販売されている物があります。

 

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隻卡隻待、読めなくても2枚のSIMカードが描かれていることからなんとなくその意味が掴める。

 

想像に容易いと思いますが、これは今日本でも話題のデュアルスタンバイ(4G+3Gまたは2G)が可能な端末の事で、中国圏では日本より一足先に4G+3Gの同時待ち受け可能なDSDS端末が既に複数台出てきています。

 

これら4G+3Gまたは2Gの海外版DSDS端末の主な利用目的は上述した通りですが、広大な陸続きの中国大陸の地域地域でそれぞれが通信できない通信キャリアのSIMカード(通信)を補完し合うためのものの強化版だと思われます。

 

今回、日帰りで澳門(マカオ)にフェリーで渡る機会があったので、これを例にとって中国圏でのデュアルSIMの利用文化について考えてみましょう。

 

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香港でのみ利用できる中国移動香港SIMカード

 

DSDS端末のデュアルスタンバイ機能が活きてくるのは、香港SIMと澳門SIMの2枚のカードを同時に使う時です。

 

A(香港)で通信できるSIMカードと、B(澳門)で通信できるSIMカードを入れ替える手間なく、DSDSなら1台の端末でリアルタイムで地域に合ったモバイル通信ができるからですね。

 

例えて言えば、AではAの行政区のSIMカードの通信が使えて、BではBの行政区のSIMカードの通信がスムーズに使える環境を作る必要が有ったことこそが、地域的な通信環境のしがらみのあった中国圏のDSDS端末の起源だと考えられます。

 

日本のDSDS起源と言えるのは?

 

今、日本は空前の格安SIMカード&格安スマホブームを迎えています。

 

ここに日本のDSDS文化起源のポイントがありました。

 

日本の移動体通信はなにせ通信料金が高いというところがネックです。

 

だから、ここ数年で格安SIMカードなんて物も出てきましたし、それがブームにもなりました。

 

でもこれで格安データ通信しようと思ったら、docomoなら今使ってるdocomoのSIMカードを抜いて、1台の端末に2枚のSIMカードを持ち歩きながら挿し替えながら使わなきゃならないんです。(またはスマホ2台持ち)

 

そこで1枚の格安SIMカード運用で事足りるように、格安SIMにも音声通話(通話オプション)が付いてきました。

 

しかし、音声通話オプションを使う格安SIMユーザーの中にも通話ヘビーなユーザーはもちろん存在します。

 

次第に格安SIM各社の中にも金額競争だけじゃなくて、機能面で付加価値を付ける会社も出てきます。

 

5分通話定額サービスや所定のSNSやアプリの通信料(量)が無料となったりがその例ですね。

 

本当の通話ヘビーユーザーからすると、今度は完全な通話定額オプションが欲しいところです。

 

ところが、なかなかMVNOから完全通話定額プランは出てきません。

 

そこで、完全通話定額プランがある大手キャリアの通信契約は残したまま、データ通信だけ格安SIMを利用したいというユーザーが増えてきました。

 

これがある意味、日本ではDSDSの起源になったと考えられます。

 

エンドユーザーがキャリアから高い月額通信料金を搾取され続け、月々の通信料金を何とか節約できないかと考えるようになった事や、移動体通信をより良く運用しようと利便性を追求した結果、日本の一部のユーザーはDSDS端末を用いてキャリアSIMと格安SIMのいいとこ取りをするべくデュアルスタンバイ運用に至っていると考えられます。

 

現状の日本DSDSスマホは、本当に大部分がそれだけの理由で人気を博している商品だからこそ、とても不思議です。

 

なぜ日本のDSDS文化発達は遅れたのか?

 

前述した通り、日本で2Gに当たるmovaは既に廃止。

 

狭い日本列島だけあって、地域によって2枚のSIMカードを使い分けるという習慣がもともと根付いていませんでした。

 

スマホ(端末)とSIMカード(通信)を別々の店で購入することが普通の中国圏とは異なり、日本では端末と通信を大手キャリアショップでセット購入するのが当たり前でした。

 

つまり、日本の通信キャリアは日本のユーザーに『端末』と『通信』は別物だということを学ばせるスキを与えなかった為、ユーザーにはSIMカードを使い分けよう!なんて発想が起きなかったと考えられます。

 

それも日本でデュアルスタンバイの発達が遅れた1つの理由でしょうか。

 

所によりSoftbankの電波が入りにくいとか、所によりauは圏外表示だから別々の通信キャリアで1回線ずつ契約しています!という地域もあるかもしれませんが、今の時代でもDSDS端末ユーザーや一部のユーザーを除いて、ほとんどそのような使い分けはないように思います。

 

家電量販店などで販売しているDSDS端末の推しどころを、『別々の通信キャリアの2枚のSIMカードでやっとこの地域の電波改善ができますよ!』という売り文句で販売しているお店は見かけませんよね?

 

実際にはほとんどがデュアルSIMからくる格安運用実現や大手キャリアの完全通話定額プランと格安データ通信専用SIMの両立をDSDS端末の売り文句にしていると思います。

 

また、日本の通信キャリアがDSDS端末を今まで一切発売してこなかったということも、日本のデュアルスタンバイの発達過程に大きく影響していると思います。

 

「電波?今時、田舎でもある程度はウチの電波立ってんじゃん!そもそもなんで2枚のSIMカード挿すところ要んの?教えてよ?」

 

正直、日本の通信キャリアに言わせるとこうなります。

 

確かに日本の通信環境は整ってますし、電波の繋がりにくい場所に敢えて行かない限りは、『このキャリアの通信はある地域では使い物にならないから、別のキャリアでも通信契約をして合わせて2台持ちしよう!』なんていう人は然程出てこなかったわけです。

 

普段生活する地域で、1つのキャリアの通信環境が悪いなら、別のキャリアに契約回線ごと乗り換えてそれでもうおしまい!

 

これもある意味、日本にDSDS端末が出てこなかった理由の1つかもしれません。

 

1つのキャリアで事足りたら、それ以上契約する必要もないし、余分にお金を払う必要も無くなります。

 

だからこそ日本では一部のユーザー以外は、2枚のSIMカードを運用する必要はなかったんですね。

 

MVNOキャリアの一本勝ち?

 

ところで、MVNOキャリアが完全通話定額プランを出したら、キャリア本家はどうなるんでしょうか?

 

もう、次第にキャリア本家は必要なくなるのではないでしょうか?

 

あとMVNOが完全通話定額プランを出せば、もしかするとデュアルアクティブもデュアルスタンバイも必要なくなるかもしれませんね。

 

なぜなら、そのMVNOのSIMカードはデュアルタイプSIMカード(キャリア本家と同じく音声通話およびデータ通信機能が1枚のSIMに付いている)であり、完全通話定額プランが付けば、現状のキャリア本家の一般的なSIMカードと比較しても機能的に遜色ないからです。

 

つまり、MVNOキャリアがキャリア本家と遜色ないサービスを展開すれば、エンドユーザーにとってキャリア本家もDSDS端末もDSDA端末もそこまで必要なくなるのかもしれないということです。

 

もしかすると日本の携帯通信業界に残るのは、たったひとつ。

 

価格&サービス共に洗練されたデュアルタイプSIMカードとスマホメーカーも手掛けるMVNOキャリアだけかもしれません。

 

そう考えてみると、今年の夏から騒がれているDSDSとDSDAが日本でチヤホヤされるのは、極僅かな期間だけになる可能性も秘めています…。

 

今後も両国のモバイル通信環境がどのように移り変わっていくのか、とても楽しみです!

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